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2005.10.5  茶十徳に想うこと

先日、ある由緒あるお寺さんと「園まま茶」がご縁でお取引いただくことになり、商談を進めさせて頂いて おりました。
こちらの住職様のご希望で商品に「不腆」としるし寺院名をいれ、のし紙の余白に「茶十徳」を明記し、 そこに解説を加えるというものでした。このご要望は願ってもないお申し出でもありました。(微に入り細に 入りすごいご住職様です)
そこで、思いましたのはお茶の十徳、すなわち茶の効能・・・喫茶習慣・・・ペットボトル・・・文化・・・どこかへ 消えそう茶道を想いました。千利休の侘び茶の世界から、いつの間にかさも宮中文化、金持ち文化のように なってしまったんだろう、本来「一期一会」精神の真剣なものであったり、生活に密着していたり、形式に こだわり過ぎず誠意を込めたおもてなしの心の大切にすると言う心を大切にする文化のはずなのに・・・・ お点前や功言令色の虚礼的な茶の作法や、美服を競い華麗を誇り、美食を重ね、高価な道具をならべる 現代の茶会の在り方は如何なものでしょうか。
創造性の発露であるはずの方丈に展開する宇宙を描く「わびの精神」は全く影を潜め、禅の境地でもなければ謙譲の精神からのもてなす、日本のきれいで美しい文化はいずこへ言ったのでしょうか…抹茶でも煎茶でも、きっとさりげなくお茶を楽しむ「日本人の文化」の創造を計りたいものです。

茶十徳

諸天加護 お茶は強く根をはり、一年中緑を保ち、その生命力があなたを守ります。
無病息災 お茶の効用は様々あり、毎日を健康に暮らすことが出来ます。
父母孝養 お茶の味わいは素直な心を芽生えさせ、父母への感謝の心を育みます。
朋友和合 一服のお茶が楽しい語らいを生み、家族の団らんや友愛の心を育みます。
悪魔降伏 お茶に含まれるビタミンCは疲労を解消し、心の迷いまでも払拭します。
正心修身 「茶道」として生きている風習は、精神修養の効果があります。
睡眠自除 お茶は神経を活発にさせ、頭脳と血液の循環を増進し眠気を払います。
煩悩消滅 お茶の香気は、わずらわしい悩み事を忘れさせ清々しい気持ちになります。
五臓調和 タンニン、アミノ酸等の成分が体全体のバランス維持に役立ちます。
臨終不乱 お茶は昔から仙薬として珍重され、愛飲が心の平静を保ち天寿を全う出来ます。

2005.5.15  お茶屋は毎年素人になる 

今年も例によって5月2日静岡で八十八夜を迎えました…この日はお茶屋にとって謂わば元旦みたいなもの いつもお茶屋の端くれとして、いささかの緊張感を持ち迎える朝なのです。
かつて、あるお茶屋さんが新茶時期を迎え仕入に当たり、「お茶屋は毎年素人になる」と言う話を聞いたことが ありました。まさに、その言葉の通り昨年とは全く異なる、作柄、相場、環境で茶況が展開されました。

序盤は新茶の出方が遅く(桜の開花前線と同じく)、大手筋(量販店等)が品揃えのために…品物が良くないのに 高値で推移、取り敢えず高級品(値段が高いもの)の品揃えが終わった頃から、急降下!!

今までの八十八夜(5月2日)ですと唄にあるように「野にも山にも若葉が…」新茶の摘み取りに大わらわ… 小生、八十八夜未明、静岡市内から一号線を掛川に向け車を走らせました。 今迄ですと連休中と言うことで 人手があるため、道中に広がる茶畑には、新茶の摘み手の姿が見られたのです。
ところが今年は何故か…朝日が昇ってからも全く人影が見られないのです…。
どうしたんだろう?と思いつつ、菊川町に入った頃でしょうか?思わず茶畑に入ってみました…するとどうでしょう。
例年なら、確実に「適才時期を迎えている茶葉」で摘まれているはずなのであります。
この背景には、「不景気で上物が売れない」「質より量だ」「ペットボトル用に売ればいい」と言った農家の思惑が 見え隠れしているように感じました。

それから、いくつかの茶畑へ向かい人けのない茶畑の写真撮影…お陰様で?写真がイッパイ!
気を取り直し、仕入れ先を訪れました。 いました!いました! 茶農家のおじさん達がお茶を売りにドヤドヤと 何時も買っている生産家、見慣れたロゴマーク!ホッとした次第です。
確かに天候の影響で、適才時期が遅れていて「今日が初揉みだよ(昨年より10日遅れ)」という農家もありました。
持ち込まれている殆どのお茶が100g1000〜1200円売りになるお茶で、先ずはひと安心ッと言ったところでした。

しかし、掛川をあとにして一路静岡市内へ向かいました…牧ノ原、藤枝…岡部、 再度脇道へ入り茶畑の中へ… 全く、菊川や掛川と同じ状況でした。
一部写真をご紹介します。

2005.4.11 お久しぶりです

ここ1年ホームページを殆どいじくらずにいたのですが・・・先月から今月にかけて、何故か多くのお客様から 商品のご照会、ご注文、ラッピングのご依頼等を頂戴しました。
身に余る光栄を感じ、慚愧に堪えませんでした。
そこで、余り背伸びをせず、今まで通り・・・少し頑固に、少し頑なに、少し柔らかく石原園のホームページを 拡充したいと思いますので、ご笑覧賜れば幸に存じます。

2004.3.18 お茶産地 宮崎を訪ねて

7:55スカイネットアジア航空羽田発111便。今回の旅はこれという目的はないのですが、今後のビジネスに 何らかのヒントになればと考え出かけることにしたのですが。それというのも弊店は、かれこれ20余年に 渡り、宮崎のお茶を店頭販売上位ランキングのものに使用しています。
たとえば、「初心」「わかな」と言った品です。この品には通常の場合、掛川市、島田市、金谷町の深蒸し 茶を使用し、そこに弊店独自に高知県産、宮崎県産のいわゆる山茶(深い山間にできる茶)を100%ブレ ンドしております。 この山茶の特徴は、蒸かしを強くしていない為、香りが強く形状(形)がよく、加えて茶 葉の色が明るくなっています。
味の方は渋みが強かったり、水色が薄く山吹色だったりしますが、深蒸し茶にはない熟成味も期待できま すし、新茶間近になると新茶の味も醸し出します。
静岡産だと天竜、川根、本山、に等々同じような系統のものがありますが、値段がかなり良く(高い)なって しまいます。この宮崎茶は「宇治茶」と名を変えることもあるようです。高知・宮崎の難点を書くなら…若干 の渋さを持つ。今回はそんな宮崎茶の現状の実地踏査に赴いたのです。

そして、今回の宮崎行きの第二要因は一泊二日ホテル朝食付きで2万円を切るリーズナブルな、料金が 魅力で。勿論、大儀は調査研究の出張でした。

9時半の宮崎空港到着から1時過ぎまで、昼食を取ってから5時過ぎまで、宮崎で茶商を営む下徳さんの 案内で、結構精力的に実地踏査ならぬ見学を中心に勉強させていただきました。
宮崎空港近くの田野というところを皮切りに…田野の周辺でも無農薬とかエコとか言う、茶畑がそこかし こに点在し始めているようでしたが、現段階では余り良い結果は出ていないようです。
弊店が毎年、平均的に使っている「小浦さん」の畑にもおじゃまして、いろいろお教しえいただきましたが 年の頃は私より若そうでしたが、頑固じじいらしく?「誰がなんと言おうと自分の考えで、自分のお茶を造る んだとか」肥培管理は勿論、機械も畑も素晴らしく整備されていました。

宮崎の茶園を見ての印象は鹿児島より平坦な地形で、かなり機械化が進んでいるのには驚かされました が。なのに荷口は多く量が少ないのは不思議な感覚を覚えます。それに宮崎は多くの品種を植えている のにも驚きました。
そして、時代の流れでもある農家の共同工場化が進む中、逆に共同化が崩れているところも、この地方 の特色のようでした。昼過ぎから都城付近の視察、散策。かつて静岡在住の折知り合った、東大での大先 生の講釈と、小生の放談、留まるところを見失いそうになったので、早めに切り上げ。夕闇迫る都城をあと にしました。

あとはグルメ?と言うわけでもないですが、お茶産地には決まって美味しいものがあります。折角出かけ たからには美味しい物を食したいとは思っていたが、南国に近いところではあまり望めないと思いつつ出 かけたのでしたが・・・。

昼食はファミレスに近いお店で、和食黒豚と海の幸のセットを注文…海の幸はそこそこ、黒豚の焼肉この ホルモン部分は抜群、ロース部分もかなりいい感じでした。
晩は夜の宮崎をと思ったが、何のアテもなく1時間半近く彷徨のすえ、大きないけすを持つ海鮮居酒屋へ 聞いたことのなかった「あら」の刺身、地鳥のコロ焼き、菜の花天ぷら、麦酒2本。2980円也
翌日、余り散策の気も起こらずホテルでWeb上で宮崎散歩の後、早めの昼食、一見高級割烹へ迷わず 「お花見御膳千三百円」Beer一本order。出てきた!!!素晴らしい宮崎は殆ど桜の開花は見られなかっ たが・・・御膳にさくらの小枝に満開のサクラ、車エビの唐揚げ、サワラの焼き魚、菜の花の煮付け、御膳 といっても野点を彷彿させる、ざるのような器に心のこもったお料理。アン・ビリーバブル!美味しかった。
併せてそれを造った板さんと楽しく会話・・・昨夜から食べたのみんな宮崎の美味しいもんそうな。
あと、冷やし汁で完璧だったそうです。またいつの日か・・・。
そして宮崎神社へ。ひとけがなく物思いに耽りながら、商売繁盛、幸多かりきを念じ、静かな神社参拝がで きました。
市内に戻ってから、少し厳しくなったボディCHECKを受けて帰途につきました。

小浦さんと 整備された茶園 整備された茶園 お茶農家のベンツ 荘厳な宮崎神社

2004.2.4  お茶の楽しみ方

お茶の楽しみ方の一つを記した文章を贈ってくれた人がありました。あなたはどう楽しみますか。 ベトナムの仏教の僧侶であり、詩人でもあるティク・ナット・ハンは、一服の茶の楽しみ方について 書いている。お茶を楽しむためには、人は完全に、今という時に目覚めていなければならない。 今という瞬間を意識している時にのみ、手は茶わんの快い温かさを感じることが出来る。今という 瞬間のみに、香りを楽しみ、甘さを味わい、繊細さを感じ取ることが出来る。過去のことを思い 煩っていたり、将来のことを心配していたりすると、一杯のお茶を楽しむという体験を失してしまう だろう。茶わんを見おろすと、もうお茶はなくなっているのだ。 人生もまったくこれと同じである。 今という時に完全に心を向けていないならば、まわりを見まわしてみると、もうそれはどこかへ 行ってしまっているのだ。人生の感触、香り、繊細さ、美などをすべて見すごしてしまう。
過去はすでに終っている。そこから学ぶことを学び、手放せばいいのだ。未来はまだそこにない。 未来に対する計画を立てるのはよい。でもそのことを心配して時間を無駄にしてはいけない。 心配は必要ないことなのだ。すでに起こってしまったことを気に病むのをやめ、起こらないかも しれないことを心配するのをやめた時、あなたは今という瞬間にいることができるのだ。その時 あなたは人生の喜びを十分に体験し始めるだろう。

2003.10.3  不思議

最近、私が感じた「不思議」を二点ほどご紹介します。なぜだかは分かりませんが… 弊店へのお茶のご注文が、大学の研究室から頂戴することが、比較的多く(金額では なく)それも、公立系の大学が多いのです。徳島、岩手、大阪市、都立、名古屋、東大… その他、それも本当に難しそうな研究室から…本当に理由は分からないのですが感謝 申し上げます。今後もお茶を濁さず、まじめにやって参ろうかと存じます。
先日、評判のいい同業のホームページを紹介され拝見したことが有りました、それは それは素晴らしく良くできたHPでしたが…オリジナル商品は皆無、その上驚いたことに、 既製品じみた物は殆ど高値販売、それで、けっこう業績が上がっているとか… 不思議でした。

2003.7.31  綺麗なこころの…ブレンド 

いまさら、かもしれませんが「ブレンド」という、言葉からイメージされるものは、ごまかしとか ずるいとか、と言ったマイナー要素が、頭をよぎるのではないでしょうか?
勿論、利益のために、ピュアー(純粋)なものに、違うものを加える。例えば、静岡産と称して 他府県のものを混入、これは現代では偽りに通じてしまいます。
ところが、静岡の東の沼津市お茶と、西の浜松お茶、或いは南部の御前崎のものと天竜の ものとお茶質は全くと言ってよいほど異なります。それを他府県のお茶と混ぜたからと言って 偽りのように思われるのは、少し可哀想な気がしなくもありません。
コーヒーの場合などは出荷する積み出しする、港で産地名が決まったりもします、そこには 品質の是非は全く介在しません。
ワインもそうです、その地方のその年の作柄の是非は問われされますが、その味はどうなん でしょうか?本来は、同じ畑でも南斜面、北斜面で変わります。或いは同じ農家の作物でも 山によって変わります。なので…畑であったり、農家であったり規格化を図るために…大なり 小なりブレンドをします。
そんなこんなで、ブレンドとは規格や品質安定のための、「術」(すべ)という一面があることを ご理解いただきたいのです。

2003.7.4  梅雨の晴れ間

いよいよ夏本番を思わせる、日差しが梅雨空の合間から顔を覗かせました。
こうなると、やはり麦茶と言ったところでしょうか、皆様のご家庭や、地域ではどんな飲み方を するのでしょうか。私の見聞したところでは、静岡に約一年、京都に三年余り居住しておりまし たが、両方ともお茶の優良産地ですが、麦茶の飲み方が全く違ったのです。
片方は塩、もう一方は砂糖でした。勿論、両地方とも砂糖も塩も入れずに飲んでいる方も沢山 いらっしゃるのですが。正解は静岡が砂糖、京都が塩でした。
ところで、今や死語になりつつある、つぶつぶ麦茶は一体どのようにして、炒られているのか ご存知でしょうか?今、通常化している麦茶ティーパックに使用されている、麦も殆ど同じ焙煎 方法なんです。
それは、正に遠赤外線焙煎なんです。その焙煎方法は多くの場合石焼き芋・・・・に近く、海で 取れる砂をガス、又は、重油で加熱し、その中に、麦を「熱砂まみれ」にして炒るのです。
そして、砂を網でふるって砂は下に落ち、こんがり焦げた麦だけが残り、出来上がりです。
この方法と全く同じ方法で「ほうじ茶」を作る方法を砂炒りと申します。

2003.7.2  ひかりの素晴らしさと緑茶

先日、東京大学院教授藤嶋先生の光触媒についての、講演をお聴きするチャンスを得ました。 光触媒はTiO2が光によって励起し、生成した活性な酸素種が大気、川、及び水域内の汚れを 浄化するのみならず、構造物の壁面を自動的に浄化し、また、抗菌作用も発揮するという、 極めて強力な環境浄化材料で、更に光触媒は、環境を浄化することにより、我々の生活を安全 でかつ、安心に送ることを可能にしてくれる材料であるそうです。併せてたいへんなビジネスの道が開けてくるんだそうです。ニッポン再生の鍵とも。
太陽の贈り物ひかり…それはそれは、計り知れない未曾有の魅力を秘めているようです。

緑茶の場合はひかりに育まれて、様々な抗菌作用、細胞の抑制作用等を有して健康の維持や その効能で、日本人の健康管理にも寄与しています。
また、緑茶はひかりを浴びて…光合成をして成長し、その育った茶葉を蒸して、揉んで煎茶とし て飲むのですが、逆に光を遮り(さえぎり)、茶樹に覆いを掛け(覆い下茶)蒸かし揉んだ玉露、或 いはその葉を石臼で挽いて抹茶として喫します。
いずれにしても、緑茶も人類も、太陽の贈り物、ひかりちゃんの大いなるエネルギーの恩恵に 浴しているのです。ありがたく大切にしたいものです。

2003.6.26  八十八夜に「安倍川餅」のエピソード

茶業に従事して、かれこれ三十余年になりましょうか?その間、八十八夜(五月二日、閏年は三日)
は殆ど静岡にいます、結局その辺がお茶のおいしい季節で、仕入に適切なんだろうと思 います。本当に知る人ぞ知るですが、この頃(パーフェクトに)静岡に出掛けている茶商は殆ど 見かけません。少しは、よその方より努力してるのではないか、と自負しているのですが?

そんな私ですが、今年も八十八夜その日、一人東海道を下ったり上ったりしておりました、本当 に初めてだったのですが(実は全く甘いものが怖い私)あの「安倍川餅」元祖の石部商店さんに おみやげを買おうと、ちょいと立ち寄ってみたのです。
石部商店さんは、旧東海道の安倍川の袂(たもと)にある、実に瀟洒(しょうしゃ)なたたずまい の茶店(ちゃみせ)と言うより、江戸時代さながらのお店…、二百年以上の歴史とか…
「よく流されることなく、今日までありましたね…」とお話しすると「昔ゃネー、ここら駿府城まで (約1.5km)よく見えて「水がお城の方に流れてゆくのがよく分かったモンだ、その位ここは地盤 が高いだよ」というご主人。お店の中は、セピア色した昔々の、著名人の色紙短冊が飾られて いました。

「からみ餅五百円」なるものが、目に入って「これを一つ」とお願いすると、白玉のようなお餅と わさびにお醤油、それに透きとおったお茶。
思いもよらなかった、わさびの効いた「安倍川餅のからみ餅」に思わず「うまい」そして、おもむ ろにお茶を…あれ何処かで飲んだ味に「この辺のものですね?」 ご主人は怪訝な面もち 「も しかして、上流の本山すじですか?(安倍川上流のお茶をほんやまと言います)」 「それも一色 あたり?」 「何で分かるの?」「もしかして…松井さんとこの?」石部商店のご主人目を丸くして 「何でそこまで分かるンだね」ですって。
まぐれでしょうが、実に愉快な感じがしました。嘘か誠か、安倍川餅を食べに行き、石部商店の ご主人におたずねください。
企業秘密という白玉のような美味しいお餅を、是非、お召しあがれあれ。

2003.6.24  大虎のトシちゃんが上狛※からやってきた

月曜の朝、早朝からチャイムが…「こんにちわ…」、どこか聞き覚えのある声「なに!!」トシちゃん である。今からさかのぼること、前回、阪神優勝の一・二年前…弊店に京都から高校卒業後、 勉強にやって来たその人「トシちゃん」である。あれから20年いろんな事がありました。が、彼は 万年青年。前夜の後楽園の巨人2連戦を制し意気揚々として凱旋である。いや帰途途中に立ち 寄ってくれたのでした。
彼は現在家業を継ぎ、宇治茶の茶商として、活躍しているご様子でした。
現在の宇治は少し落ち着いたようだが、昨年より緑茶表示問題で、相当に揺れた様子を語って くれました。しかし、今は歴史と伝統に培われた、茶商達の知恵や工夫で、宇治茶全体が様々 な品質管理と営業努力を展開中とのことでした。

※上狛とは相楽郡JR上狛駅があるが、知る人ぞ知る宇治茶のメッカと言って良い処です。常照園さn福寿園 さん  と云った老舗もそこかしこ、木津川沿いに繋がる玉露園はちょっとしたものです。

●朝日新聞「宇治茶表示基準厳しく,京都の生産者・販売業者」(2003/2/12)

  • 宇治茶の生産者と販売業者でつくる京都茶業会議所は「府内産茶葉使用50%以上ブレンドは近隣3件に限る」とする銘柄表示の自主基準を決めた。
  • 緑茶は味や香りを出すため,茶をブレンドすることが多く,宇治茶周辺で加工・出荷したものを宇治茶と表示している。
  • 日本農林規格(JAS)法は茶に原産地国表示を義務付けているが,国内産地は表示しなくてもいい。しかし,牛肉の産地偽装問題などを受けて,日本茶業中央会は昨年12月,産地表示する際は当該府県産の原料が半分以上含まれていることを条件とする独自基準案を作った。これを受けて府茶業会議所は府内産地以外で宇治茶にブレンドできる量を,気象・生産条件などから奈良,滋賀,三重の3県に限る上乗せ基準を決めた。
  • 00年度にに府内の生産者が生茶を蒸して「荒茶」生産量は約3000トン,問屋が乾燥・ブレンドした宇治茶の加工・流通量は約1万トンだった。新基準では宇治茶と表示できる量は6千トンほどになる。

2003.6.17  無農薬茶について  No.2

本当に難しい問題なのです、農水省から平成15年5月26日付けで農林水産省総合 食料局より「特別栽培農産物に係る表示ガイドラインの改正について」なるものが出て いたんですよ、消費者から「『無農薬栽培』の表示は優良誤認を与える。」
「『減農薬栽培』の定義が曖昧である。」などの声が寄せられていました。から始まって います。正式文書をご覧下さい。
本当に難しい問題なんです。でも冒頭申し上げた(昨日)無農薬イコールおいしいものと 言う定義じみたものの、ご認識をご訂正願いたいと思いますが。

明日は6.18は遠足です。

2003.6.15  無農薬茶について

いつの頃から、「無農薬と言う言葉がもてはやされ、無農薬の野菜や農作物はうまいもの」と言 う、神話が出来ているようです。
弊店でも、「無農薬茶」を販売しようと挑戦、5,6年に亘って販売もしましたが、実際には、美味 しくなく、販売を中断している状態です。
正直、まともな肥培管理をしやすい茶畑では、美味しい、すばらしいお茶の製造は殆ど不可能に 近いようです。現実に無農薬茶を販売していらっしゃる、お茶屋さんや農家もおありになると思 いますが。中傷誹謗はしていません、一般論を書かせて戴きます。
少なくとも弊店の場合は、自然に逆行して継続は難しいと言う、結論に至っています。どのよう な農作物も、美味しいモノを作ろうとすると、当然いい環境(畑)を作ってやりいい苗や、いい種 をまき、美味しく元気に育つよう、出来るだけ多くの肥料を与えます。すると、必ず虫がよってき ます、いい花がつきそうだと、病気になったり、アブラムシが、はびこってしまいます。いくら天敵 を用意しても…多くの場合それを裏切れないのです。
肥料の効いた甘い香りのする、美味しい作物に虫は必ず群がってきます。
有機成分の多い土には、ミミズが…ミミズを求めモグラが…根を荒らす…

専門的なことはリンクを張ってご紹介しますのでご研究下さい。
いずれにしても、何処かのお嬢様のように…箱の中で養育出来ればよいのですが。

2003.6.14  ペットボトル

今や、日本人の生活の中に、切っても切れない、存在になった緑茶ドリンク。その、原材料はど んなものが使われているのでしょうか?
あくまで、一部現実を捉えて、推測によるところでしかないのですが…4.5月一番茶、6月二番 茶、緑茶の適才(収穫)期で、茶農家ではお茶の摘み取りに大わらわ。
今や、かつてのリーフに変わって、ペットボトルのお茶の台頭で茶製造事情も大分変化を見せて いるようです。その点では、茶専業農家の中でも不遇の産地や、不遇の作柄だったところが 一躍、高収益を挙げられる様になっているのではないでしょうか?なぜなら、ドリンクメーカーが ジャパニーズティーならば、どのような品質でも買って下さると言うことなのです。結果的に茶農 政保護を現出している訳で、現実にある優良産地と言われる
地域でも、「普通煎茶を造るより、下級煎茶を造った方が儲かるぞ」と言う様な風潮になり…上 級茶は殆ど造らない地域も出てきたのです。
お茶は葉っぱを大きく延ばすと、収穫量は上がるが、品質が劣すると言う、こういう認識 が一般的であり、余り大きく延ばさない内に適才してきたのですが、これからは確実に、品質を 問題にする時代に変わり、収穫量至上主義時代が到来するように思われます。

2003.6.13  お茶の花

一般の方はお茶の花と聞くと、あの白い、可憐な花を想像されるでしょうが…お茶屋や茶専業農 家では少し意味合いが違っているのです。それは、花が咲くと言ったことは、樹勢が弱ってきて いる…。茶の樹が年をとり、花を付け実を結び子孫を残そうと、している。肥料を沢山与え、栄 養の行き届いた茶樹には、花は殆ど咲かないのです。

2003.6.10  慶事にお茶を

今や、全国的に仏事にお茶、香典返しにお茶…と言った風潮が一般的ですが、実は茶樹は植え 替えが利かない、深く根を張ると言った事から、「結納茶」と言った名前の結納品として届ける。 或いは、嫁ぐ家のお茶と混ぜ(ブレンド)して飲み合う素敵な、習慣風習を持つ地域もあるようです。